ブログ
Nano Banana 2.1を検証:15枚のプロンプトと料金
GoogleのNano Banana 2.1は、タミル語の看板を1回目で正しく描きました。2Kで生成した15枚の検証画像と使ったプロンプト、aikiziでの料金、まだうまくいかない点をまとめます。
GoogleはNano Banana 2.1を2026年10月6日に公開し、同じ日にaikiziの標準の画像モデルになりました。料金はNano Banana 2と同じで、1Kは4クレジット、2Kは8、4Kは12です。翌朝、Googleが改善したという点を確かめるため、このカバー画像を含む15枚を2Kで生成しました。タミル語の文字は1回目で正しく描かれ、短い活字の文字は1文字の誤りもなく、肌や水は原寸でも崩れません。一方で、指定していない文字は今もでたらめに作られ、15枚のうち2枚は2回目の試行が必要でした。
Nano Banana 2.1とは:Googleが変えた点
Googleは今回のリリースについて、ビジュアルデザイン、マスクを使った編集、被写体の一貫性が大きく向上し、より自然に見える画像を作れるようになったと説明しています。APIでのモデル名はgemini-nano-banana-2.1です。Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)の後継で、Googleの価格表では1K画像1枚あたり$0.0336と、Nano Banana 2の$0.067の半分です。Geminiアプリ、Google AI Studio、Flow、検索のAI Mode、Gemini APIで使えます。
4つの主張のうち、3つを試しました。マスクを使った編集にはマスクを塗るブラシが必要ですが、aikiziのスタジオにはないため、このページではマスク編集について何も述べていません。
Nano Banana 2.1の料金(aikiziのクレジット)
| モデル | 1K | 2K | 4K | Google APIの定価(1K) |
|---|---|---|---|---|
| Nano Banana 2.1 | 4 | 8 | 12 | $0.0336 |
| Nano Banana 2 | 4 | 8 | 12 | $0.067 |
| Nano Banana Pro | 8 | 16 | 24 | $0.134 |
| Nano Banana 2 Lite | 2 | – | – | $0.0336 |
どのサイズでも、クレジットはNano Banana 2と同じです。540クレジットの$20プランなら、2Kで67枚、1Kで135枚です。
このページの画像はすべて2K、1枚8クレジットで生成しました。Nano Banana 2.1で17回試して15枚を採用し、さらに後半の比較のためにNano Banana 2で1枚を生成しています。合計144クレジットです。サイズごとに実際に1枚ずつ生成した料金の一覧は、aikiziでAI画像1枚にかかる費用(英語)にまとめています。
画像の中の文字:タミル語と英語
Nano Banana 2のプロンプトガイドを書いたとき、テスト画像の店の看板は読めない落書きのような文字になりました。その文字はプロンプトには書いていませんでした。今も注意すべきなのは、まさにその点です。引用符で指定した短い文字は、今ではどちらのモデルでも正しく出ます(後半の同じプロンプトでの比較では、Nano Banana 2も引用した単語をすべて正しく綴っています)。一方、モデルに任せた文字は今もでたらめに作られます。
思いつく限りいちばん難しいテストは英語以外の文字で、これは2.1だけで試しました。プロンプトでは、手描きのタミル語の看板に「நானோ பனானா டீ கடை」(Nano Banana tea stall)と書き、その下に英語を1行入れるよう指定しました。タミル文字も母音記号もすべて正しく、英語も正しく、しかも1回目でした。
次は1970年代のタミル映画の看板で、文字は4か所に分かれています。タミル語のタイトル、英語のタイトル、「இன்று முதல்」(「今日から」)と書いた星形のマーク、そしてクレジットの帯です。4つとも書いたとおりに出ました。
コーラムは別の意味で難しいテストでした。文字そのものが模様、つまり濡れた石の上の米粉のループでできていなければなりません。一目で「NANO BANANA 2.1」と読め、周りには本物のコーラムらしい点と、からみ合うループがあります。
手書きの文字も描けます。吹き出しの文は、句読点まで含めてプロンプトの指定どおりです。
ただし、1つのルールは変わりません。指定していない文字は、でたらめに作られます。このページの後半にある背景の店の看板、映画のポスター、広告板には、本物らしいタミル語と英語と、作られた文字が混ざっています。大事な言葉は、プロンプトに引用符で入れてください。
Nano Banana 2と2.1を同じプロンプトで比較
1つのプロンプトを、ほかは何も変えずに、各モデルで2Kで1回ずつ生成しました。内容は「THE ANATOMY OF A NANO BANANA」というタイトルの科学ポスターで、斜体のサブタイトル、ラベル付きの引き出し線5本、スケールバー、図版番号を入れています。
どちらもすべての単語を正しく綴ったので、引用符で指定した短い活字の文字では、2つのモデルに差はありませんでした。差が出たのは仕上がりです。Nano Banana 2.1はコットン紙に水彩の図版を描き、断面は本物のバナナのように見えます。Nano Banana 2はすっきりしたデジタルイラストを描き、それをセージ色の背景の上のポスターのモックアップとして見せました。これはプロンプトで頼んでいません。
肌、水、湯気、ほこり
「より自然に見える画像」は、サムネイルではごまかしやすく、原寸ではいちばんごまかしにくい主張です。そこでこの4枚は、スマートフォンの画面ではなく100%表示で確かめました。
漁師の肌には毛穴、しわ、砂、塩、下まつげの水滴まで残っていて、どこもなめらかに塗りつぶされていません。
ジャスミンの花びらから下がる水滴には、屈折した市場の小さな像が映っています。空が下にあり、本物の水滴が世界を逆さにするのと同じです。
フィルターコーヒーの注ぎでは、流れの中の泡、縁のしぶき、窓の光に照らされた湯気が描かれています。欠点が1つあります。下の容器がダバラではなく、取っ手の付いた小鍋に近い形になっています。
そしてチェッティナードの屋敷の廊下では、光の筋がほこりで満ち、タイルの模様は影の中まできれいに続いています。
被写体の一貫性:1人のキャラクターを3枚で
被写体の一貫性は、そのモデルが1枚より多くの画像に使えるかどうかを決めます。実在しないストリートフォトグラファー、Meeraのキャラクターシートを作りました。4方向のターンアラウンド、3つの表情、そしてカメラ、イヤリング、サンダルのアップです。
次に、そのシート1枚だけを参考画像として、ダイレクトモードで2つの新しい場面を生成しました。
巻き毛、鼻ピアス、ジュムカ、袖をまくったマスタード色のクルタ、編み紐のカメラストラップが、2つの場面に引き継がれました。シートには誤りが1つあり、「SANDAL」のラベルが2回出てきます。また、雨の場面の1回目では後ろに「CRIMINAL STORE」と書いたネオンサインが出たため、2回目のプロンプトでは背景をぼかすよう指定しました。方法の詳細はターンアラウンドシートのガイド(英語)にあります。
1998年と2026年:編集で28年後の家族を描く
最後のテストは編集です。まず、1998年のコンパクトカメラのプリントを作りました。チェンナイの渋滞の中、スクーター1台に乗った4人家族で、直接当てたフラッシュ、暖かいフィルムの色、オレンジ色の日付入りです。
次にその画像をモデルに戻し、「同じ写真の28年後を、同じ通りで」という1つの依頼だけをしました。
スクーター、ティフィン、座る位置、笑顔はそのままに、両親を年老いさせ、手描きの映画ポスターをメトロの路線とデジタル広告板に置き換えました。うまくいかなかった点は2つです。1回目では、息子は大人のひげを生やしたまま、体が子どもの大きさでした。ここに載せた2回目では、プロンプトに「昔の場所に収まらないほど大きい」と書いたところで直りました。そして37歳のはずの娘は、まだ若く見えます。
うまくいかなかった点
- 背景の文字。引用符で指定していない文字は、どの文字体系でもでたらめに作られます。
- ラベル。キャラクターシートで「SANDAL」のラベルが2回出ています。
- 年齢。37歳の女性を頼んだのに、25歳くらいの人物を描きました。
- 体の大きさ。大人になった息子の1回目は、子どもの体のままでした。
- 試していないこと。マスクを使った編集と、編集を長く重ねる使い方です。後者は、顔がどこまでずれていくかについて、初期のテスターの意見が分かれています。
採用した15枚のうち13枚は1回目でした。残りの2枚はそれぞれ1回ずつ多く試し、その分は合計16クレジットでした。
使ったプロンプト
4つのプロンプトを、送ったとおりに載せます。どの画像もプロンプトから1回の生成で作りました。2026年の写真には、1998年の画像も参考画像として添付しています。
タミル語の看板
Candid street photograph of a tiny roadside tea stall in Mylapore, Chennai, at dusk. Above the stall hangs a hand-painted tin signboard with bold yellow Tamil letters on a red background reading exactly "நானோ பனானா டீ கடை", and below it smaller white English letters reading "NANO BANANA TEA STALL — EST. 2.1". A bunch of small yellow bananas hangs from the awning, a steel kettle steams, a man in a lungi pours tea, a bare tungsten bulb glows. Shot on a phone, natural colour, slight motion blur on passing scooter, real photograph.
コーラム
Top-down photograph of a freshly drawn white rice-flour kolam on a wet black stone doorstep at dawn on a Chennai street. The kolam's continuous looping lines and dot grid cleverly and organically form the words "NANO BANANA 2.1", woven into the traditional pattern so the letters reveal themselves on a second look. A few orange marigold petals, the rim of a brass water pot and the toes of bare feet at the frame edge. Soft blue dawn light, grains of rice flour visible, real photograph.
バナナの解剖図
A museum-quality scientific poster that blends a vintage botanical plate with modern editorial design. At the top, an elegant serif title in capitals: "THE ANATOMY OF A NANO BANANA". Below it, a small italic subtitle: "Musa nanobanana, var. 2.1 — collected October 2026". In the center, a single ripe yellow banana drawn as a precise watercolour-and-ink botanical illustration, with one strip of peel pulled back and a clean cross-section slice drawn beside it. Five thin leader lines run from the banana to five neatly typeset labels: "Visual design", "Mask-based editing", "Subject consistency", "Natural-looking images", "Half the price". Bottom left: a small scale bar reading "1 cm". Bottom right: a plate number reading "PL. 2.1". Off-white cotton paper texture, muted ochre, sage and ink-black palette, generous white space, crisp kerning, every word spelled exactly as written.
28年後の同じ家族
Recreate this exact photograph 28 years later, in October 2026, at the same Chennai street, as a crisp modern smartphone photo. The same family, aged naturally, re-staging their old pose on the same light-blue scooter, now restored. The father, now about 70 with grey hair and glasses, is still driving. The son is now a tall, full-grown 33-year-old man with a trimmed beard, clearly adult-sized and broad-shouldered, far too big for his childhood spot: he squeezes onto the front footboard in front of his father, knees bent and sticking out, gripping the handlebars, which makes everyone laugh. The daughter, now a 37-year-old woman with jasmine in her braid, is squeezed in the middle. The mother, now about 66 in a cotton saree, rides side-saddle at the back holding the same steel tiffin carrier. All four are laughing at the camera. The background is updated to 2026: a concrete metro pillar, newer electric auto-rickshaws and a digital billboard where the painted cinema posters used to be. Natural colour, and an orange date stamp in the bottom-right corner reading '26 10 07.
15枚すべてで通用した習慣は3つです。入れたい言葉はすべて引用符で囲み、書いたとおりに綴るよう頼むこと。品質を表す言葉を足すのではなく、レンズ、フィルム、画材を名指しすること。そして、光が何をしているかを書くことです。
よくある質問
Nano Banana 2.1とは?
Googleの画像の生成・編集モデルで、Nano Banana 2の後継として2026年10月6日に公開されました。APIでの名前はgemini-nano-banana-2.1です。Googleによると、ビジュアルデザイン、マスクを使った編集、被写体の一貫性、画像の自然さが向上しています。
Nano Banana 2.1の料金は?
aikiziでは1Kが4クレジット、2Kが8、4Kが12で、Nano Banana 2と同じです。Google APIの定価は1K画像1枚あたり$0.0336で、Nano Banana 2の半分です。
Nano Banana 2.1はタミル語など英語以外の文字を書けますか?
私たちのテストでは、タミル語の店の看板とタミル語の映画タイトルを、1回目で正しく描きました。正確な言葉をプロンプトに引用符で入れてください。背景の看板など、指定していない文字は今もでたらめに作られます。
Nano Banana 2.1はNano Banana 2より優れていますか?
同じポスターのプロンプトでは、どちらもすべての単語を正しく綴り、2.1のほうが豊かで説得力のあるイラストを描きました。APIの定価はNano Banana 2の半分で、aikiziでのクレジットは同じです。その1回の同一プロンプトのテストでは、Nano Banana 2のほうが良かった点はありませんでした。
Nano Banana 2.1はキャラクターの一貫性を保てますか?
キャラクターシートと、そこから作った2つの場面で、顔、髪、アクセサリー、服、カメラが保たれました。キャラクターを言葉で説明し直すのではなく、シートをダイレクトの参考画像として渡してください。
Nano Banana 2.1はどこで使えますか?
Geminiアプリ、Google AI Studio、Flow、Gemini API、そしてaikiziで使えます。aikiziではスタジオの標準モデルです。
上のプロンプトのどれかをスタジオで試してみてください。1Kなら4クレジットで、サイト内でいちばん安く試せます。Nano Banana Proに今も8クレジットを払う価値がある場面については、Nano Banana ProとNano Banana 2の比較(英語)をお読みください。