Nano Banana Proのプロンプト例と書き方:4段階の型

ブログ

Nano Banana Proのプロンプト例と書き方:4段階の型

構図、光、色、素材の順に書くのが、Nano Banana Proに効くプロンプトの型です。解析が書いた実際のプロンプト例と、書き換えて変わったこと、効かない言葉をまとめました。

英語版:aikizi.com/learn/guides/prompts-that-work-on-nano-banana-pro

全11回の第7回 · ← 前の回 · 全回の一覧 · 次の回 → アップスケールか再生成か

Nano Banana Proでうまくいくプロンプトは、形容詞を並べたものではありません。決まった順番で画像を4回読み、その結果を書いたものです。フレームの中に何があるか、光がどこから来るか、物が何色か、何でできているか。そして最後に表現形式。このサイトの解析はすべてこの型で書かれていて、モデルがいちばん読みやすいのもこの型です。実際の例を3つと、書き換えたときに何が起きたかを紹介します。

プロンプトの型:画像を4段階で読む

解析は、その画像を作り直さなければならない人と同じ読み方をします。構図、光、色、素材の順です。この順番は飾りではありません。各段階が次の段階を絞り込みます。光がどこに当たっているか分からないと、表面の色は書けません。この順で書いたプロンプトは、モデルが使える順番で条件を渡すことになります。

段階決めること書き方の例
構図被写体、フレーミング、カメラの高さ、奥行き「Eye-level medium close-up, shallow depth of field」
ライティング光源、向き、光の質、コントラスト「Soft diffused morning light from the left」
色パレットと色温度「Cool slate-blue against warm antique bronze」
素材表面が何でできていて、どう見えるか「Glistening water droplets, damp mossy stone」
表現形式そもそもどんな種類の画像か「Atmospheric editorial photograph」

プロンプト例1:解析が書いたそのままの文

私たちが生成した画像のひとつについて、解析が書いたプロンプトです。手は加えていません。

Atmospheric editorial photograph of a traditional brass oil lamp with a single flickering warm flame, encircled by a fresh marigold garland of bright orange and yellow blossoms, resting atop a dark polished granite plinth outside an ancient stone temple courtyard. Low-angle eye-level medium close-up shot on 85mm lens with shallow depth of field, soft cool ambient morning blue hour lighting contrasting with the warm golden flame, textured aged stone architecture, crisp specular highlights, refined focus.

順番を見てください。表現形式、被写体、場所、フレーミングとレンズ、光、素材。ムードを表す言葉はひとつもなく、「beautiful」「stunning」「masterpiece」もなく、カメラのブランド名もありません。どの節も、ありうる画像の幅を狭めています。

このプロンプトが描写している画像。濡れて磨かれた花崗岩の上で炎がひとつ灯る真鍮のランプ、まわりにオレンジと黄色のマリーゴールド、背後に冷たい青い中庭の光
このプロンプトの元になった画像。Nano Banana Pro、4K、24クレジット。この画像の解析。

プロンプト例2:同じ型で別の被写体

解析が書いたプロンプトをもうひとつ。第4回の土の壺の画像からです。

Atmospheric editorial photograph of a rustic terracotta clay pot resting beside a folded coarse linen cloth on a weathered wooden bench, situated outside an ancient wet stone structure during misty rain. Eye-level medium close-up with shallow depth of field, softly blurring the damp masonry background. Diffuse overcast daylight illuminates cool slate-blue and earthy brown tones, capturing glistening water droplets, textured earthenware, and damp mossy stone in tack-sharp detail.

構造はまったく同じで、被写体には共通点がありません。だからこれは決まり文句ではなく型なのです。どんな画像でも流し込めます。

書き換えたら、画像はどう変わったか

第5回では、「pulsating bioluminescent circuitry」と「monochromatic palette with selective saturation」という言葉を含む解析プロンプトを実行しました。元の画像では、肌に白いきらめきがあり、青は瞳だけでした。Nano Banana Proが返したのは、顔じゅうに走るネオンブルーの回路の線でした。

正しかったのはモデルで、間違っていたのはプロンプトです。「circuitry」(回路)は物です。物を書けば、描かれます。ほかのプロンプトにも通用する直し方を3つ挙げます。

  • 名詞ではなく、ふるまいを書く。「White specular sparkle catching on the cheekbones」のほうが「bioluminescent circuitry」より効きます。前者は光を描写し、後者はモデルがこれから描き込む物を描写しているからです。
  • 光の雰囲気ではなく、当たる場所を書く。「Rim light from behind left」はそのまま画像に残ります。「ethereal glow」は、モデルの好きなように解釈されます。
  • 表現形式は先頭に置き、あとは触らない。先頭の「Atmospheric editorial photograph」のほうが、末尾にいくら「photorealistic, 8k, ultra detailed」を並べるよりも効きます。

効かない言葉:品質ワード、ネガティブ指定、カメラ名

たくさん試して分かったことです。プロンプト末尾の品質ワード(「8k」「ultra-high definition」「masterpiece」)はノイズです。解像度は解像度の設定で決まり、褒めなかったからといってモデルが手を抜くこともありません。このモデルでは、入れたくないものを並べる指定も弱く、フレームに人を入れたくないなら、「no people」と書くより、誰もいない場所を描写したほうがうまくいきます。カメラ本体の名前はほとんど効きません。焦点距離は実際に効きます。距離感と圧縮感を伝えるからです。

この型で書かれたプロンプト集を読む

ギャラリーには16,000件以上あり、それぞれが描写している画像に付いていて、横にパレットとスタイルDNAがあります。読むのは無料です。この型を覚えるいちばん早い方法は、説明を受けることではありません。同じ型のプロンプトを200件読んで、骨組みが透けて見えるようになることです。このライブラリの使い方は第11回で扱っています。

よくある質問

Nano Banana Proの良いプロンプトはどう書きますか?

構図、光、色、素材の4段階を、この順に書きます。そのあと、どんな種類の画像かを書きます。各段階が次の段階を絞り込み、モデルもその順で使います。ムードの言葉と品質ワードは省いてください。効果がありません。

8kやultra detailedのような品質ワードは効きますか?

効きません。解像度は解像度の設定で決まり、褒め言葉を並べてもモデルは頑張りません。焦点距離は効きます。距離感と圧縮感を伝えるからです。カメラのブランド名は効きません。

プロンプトに入れていないつもりの物が描かれるのはなぜですか?

それを物として名指ししたからです。プロンプトの名詞は、どれもモデルが描くかもしれない物です。「bioluminescent circuitry」と書いたら、白いきらめきがあるはずの顔にネオンの線が走りました。物の名前ではなく、光のふるまいを書いてください。

Nano Banana Proでネガティブプロンプトは効きますか?

効きはしますが、弱いです。ほしくないものを並べるより、ほしい場面を描写したほうが確実です。「no people」と書くより、誰もいない通りを描写するほうが効きます。

上手に書かれたプロンプト例はどこで見つかりますか?

aikiziのギャラリーには16,000件以上の公開中の解析があり、どれも画像の横にプロンプト、パレット、スタイルDNAが付いています。読むのは無料です。

ギャラリーから好きなプロンプトをひとつ選び、節をひとつだけ変えて、スタジオで生成してみてください。一度に変えるのは一節だけ。そうすれば、各段階が何をしているかが分かります。

全11回の第7回 · ← 前の回 · 全回の一覧 · 次の回 → アップスケールか再生成か